韃靼(だったん)そば
韃靼(だったん)そばは、ロシアバイカル湖付近で韃靼人が生産していたことからその名がついたといわれています。現在でもヒマラヤのふもとなどで広く栽培され、食用にされています。
日本では、その特有の強い苦味のために栽培されていませんでした。 しかし、岩手大学の教授によって大陸から持ちかえられた16粒の種を岩手県北部地方で栽培したところ、その苦味もほどよく、日本人の食感にあった新しいそばとしてよみがえりました。
毛細血管の強化作用のあるといわれている「ルチン」が、韃靼そばには日本そばの約100倍以上含まれています。
※軽米町産の韃靼そばは在来種として農水省に認められています。
※「韃靼」及び「だったん」は軽米町の登録商標で、当古舘製麺所は軽米町から許認を受けています 。
アマランサス
アマランサスは、南米古代インカ帝国の人々の主要な栄養源としての作物でしたが、インカ帝国の滅亡とともに忘れさられました。しかし、現在の地球の食料危機と子どもたちのアトピー禍の中で、ほかの穀物にはみられない栄養素と、耐寒・耐干ばつなどの栽培性から、今世界的に注目されている作物です。
稗(ひえ)
軽米町は古くからの馬産地として、その飼料に茎を利用するため、稗が栽培されてきました。その生産量は、岩手県全県の3分の1を占めており、日本一の産地です。しかし、子実の食用の利用はわずかで、多くは小鳥の飼料などにされています。
稗にはカルシウム、ビタミンB、タンパク質などの栄養素が白米の1.5~1.7倍も含まれており、その有効利用が求められていましたが、稗の特性を残したまま課題とされていた製粉を解決し、稗の香りとシコシコした食感のそうめんとして完成させました。
南部小麦
日本の小麦は、うどん、そうめんに最適の小麦です。岩手県北部、軽米地方は、年間降水量1000ミリ前後と少雨地帯で麦作の適地といわれ、南部小麦、北上小麦、八幡小麦などが栽培されています。